【歌詞考察】ひぐらし業OP-亜咲花「I believe what you said」
I believe what you said(DVD付盤)
亜咲花「I believe what you said」2020/10/14
アニメ「ひぐらしのなく頃に業」オープニングテーマ。
ひぐらし業OP歌詞の考察書くの、今更感ハンパないですね。
もっと早くブログ始めときゃよかった。
ゆるキャンが亜咲花さんで、雲雀がASCAさんってのは知ってるけど、どちらも歌上手いアニソン歌手だし同じくらいの世代だし名前も似てるし。
さて、絶賛放送中の「ひぐらしのなく頃に卒」ですが、どういう終着点へ向かうのかまったく予想がつきません。
卒OP EDもネットでいろいろと考察されてますが、そもそも業OP EDも(出題編だったっていうのもあるが)まだよくわからん部分いっぱいあるんですよね。
ひぐらしの音楽
旧アニメひぐらしの曲は、島みやえい子さんたちの力量もあってホラーちっくなイメージが強いんですが、新作ひぐらしは志倉千代丸さんが関わっているので、CSゲームをプレイしたときを思い出させます。(千代丸さんはCSゲームの音楽にだいぶ関わっている)
なんとなくギャルゲーっぽい。
といっても、ちゃんと不穏な空気があって面白い。特にあの不安感を煽りまくるイントロはお気に入り。
作詞作曲:志倉千代丸さんの存在
志倉千代丸さんは、「STEINS;GATE」OPテーマ「Hacking to the Gate」でもわかるとおり、歌詞にがっつりネタバレ組み込む人なのかなーと思ってます。
ということは、ループものという共通点があるひぐらしでも、 同じようにがっつりネタバレがあるかもしれない…
ここからネタバレ注意です。
1番
Aメロ
静かに震わせる空気 意味深な沈黙
光の歪曲が満ちて 失ったロジック
静かに〜 がまったくわからんのだが
光の歪曲→カケラがバグった?
失ったロジックとは、ルールxyzが通用しないこと。
前作の雛見沢ではルールxyz(雛見沢症候群発症による凶行、富竹鷹野の死、園崎ブラフ・オヤシロ様の祟りという村の因習)を打ち破れば、惨劇が回避できたのだが
今回の雛見沢は違う。今までの考えで乗り越えようとしても通用しない、不可能だと。
Bメロ
I believe what you said
戻りたい場所 明確な景色
あの子が欲しいと あざ笑った
I believe what you saidとは、私はあなたが言ったことを信じてる。
ひぐらしでは惨劇打破に必要なのは「仲間に相談する」「仲間を信じる」ということがよく出てきました。
いわば、ひぐらしのテーマみたいなもんです。
そのテーマは、今回の雛見沢では本当に通用するのか?
戻りたい場所→祭囃し編の後の平和な世界?
あの子が欲しいと あざ笑った は、沙都子が梨花を欲しい なのか、エウアが沙都子を欲しい なのか。
どちらも当てはまる気がする。
サビ
ずっとキミの喜びも ずっとキミの涙さえも
誰より身近な距離で 感じた記憶
肝心のサビ。
梨花か沙都子どちらかの視点だろうと思ったんですが、どちらにも当てはまるようになってる。
身寄りのない2人が、子どもながら懸命に一緒に暮らしてきた。誰よりも身近な距離で。
でも誰より身近な距離ということは、羽入→梨花というのも考えられる?
もっと深読みすると、何度も同じ昭和58年を繰り返しているのだから、結構誰にでも当てはまるのではないか。
圭一→レナでも、魅音→詩音でも、そう解釈しようと思えばできる。
たった一つその答え 探してた扉が今
ゆっくりと開かれた その先には
眩しい光に 包まれてゆく 全ての真実
梨花や仲間たちにとっての答えは、この惨劇を抜け出すこと。
沙都子にとっての答えは、梨花がルチーアに行かず雛見沢にずっと留まること。
扉を開けると光に包まれるというのはつまり、ただ単純に目を開けているだけでは答えはつかめない。
惨劇打破は前作以上に難解だということです。
1番はテレビ流れるというのもあって、ひぐらしの世界観そのものを表してる印象。
んで、それを踏まえた上で今作のひぐらしは今まで通りにはいかない という、ちょっとした違和感・不信感のエッセンスも入っている。
2番
Aメロ
小さなほころびはやがて 偽りへ誘う
幾重に繰り返す狂気 閉ざされたリフレイン
ひぐらしで起こる惨劇って最初はほんの些細なこと、ちょっとした思い込み勘違いから始まり、それが事実ではないのに偽った方へ向かって最終的にはとんでもないことになってる というのがテンプレですよね。
そしてその惨劇を何度も何度も繰り返している。まさに“閉ざされたリフレイン”。
Bメロ
I believe what you said
目を覚ます頃 描かれた絵空
祭りは静かに 始まった
絵空→絵空事のこと。
ループする者が新しい世界に行っても、所詮は絵空事。
これは沙都子→梨花かな?
梨花が新しい世界へ行って惨劇を乗り越えようと努力しても、沙都子が思いっきり邪魔をする。
どんなに努力しても梨花が心を入れ替えない限り無駄だよ、という沙都子→梨花へのメッセージ。
祭りは綿流し。惨劇は綿流しを境に起こる。
“惨劇”は足音も立てず近づいてきて、時が来ると静かに始まっていく。
サビ
もっとキミを知りたくて もっとキミを追いかけてた
不自然な素振りもなく 交わした言葉
2番はなんとなく沙都子視点かなと思う。
もっと梨花を知りたくて、エウアの力を借り 梨花がたどったすべてのカケラを見た沙都子。
今までずっと一緒だった梨花、普通に接していた梨花に、実は梨花もループする者だという秘密があった。
梨花のたどった100年分とか頭おかしくなるやろ…と、もうここらへんの本編の沙都子に私は普通にドン引きしてました(笑)
この広い空さえも 作られた張りぼてなら
ゆっくりと消えてゆく この痛みも
まるで麻酔のように 堕ちる意識が 全てを始める
広い空さえ作られた張りぼて というのがわからない。
実はエウアさんが沙都子に与えてる雛見沢はニセモノ、エウアさんが生み出した架空の雛見沢とか?
正直、そうであってほしいと願う反面、もしそうだとしたらこのアニメ自体が茶番やんけ…ってなってしまう。
でもこの世界、いろんなものが前作と反転してるし…(オヤシロ様の腕や水車の回る方向など)
もうわけがわからないよ!!
麻酔というのは、前作の梨花の死に方を思い出させる。
前作での梨花は、毎回麻酔で眠らされて鷹野に腹を裂かれて死んでたけど、今作は改心したキレイな鷹野さんだし、違うような気がする。
となれば、やっぱり沙都子のこと。
沙都子は、梨花を苦しめるため、自分が望む世界へ行けるのなら何度だってループする=自殺する。
(神経衰弱指パッチン自殺もドン引きした。ここまで狂ってると元に戻れなくない?沙都子…)
もう何度も死んでるから痛いとか苦しいという感覚など慣れてしまい、死んでも何も感じなくなった。=麻酔のように感覚がなくなった。
麻酔のように意識をなくし、また新しい世界の梨花と新しい暮らしを始める。
こうして歌詞考察してみると…
歌詞で卒のヒントになるようなネタバレは特になかった(笑)
まぁ業の最大のポイントは沙都子がカギを握っているっていうことだったし…
原作ゲームがあるシュタゲと違って、今回は完全にアニメオリジナルだから あからさまなネタバレは避けたのでしょう。
でもOP映像の方はまだまだ気になるところあるんですよね。
リボン緩めるJKは沙都子、あざ笑ったさんはエウアということはハッキリしたけど、
それ以外にも「何これ?」というのがちょくちょくある。
「I believe what you said」の本当の意味とは?
ひぐらしのテーマである「仲間に相談する」「仲間を信じる」ですが、今作は本当に通用するのか?というのが一番のポイントだと思ってます。
今作は仲間を信じてたのに惨劇が起こってるんですよね。
鬼騙し編では、圭一はレナを家に入れたのに惨劇。
綿騙し編では、魅音に人形あげたのに惨劇。(この人形の件はあげてもあげなくても惨劇起きたんだろうが)
祟騙し編では、児童相談所へ相談するという正規ルートをたどったのに惨劇。
前作と比べてみんな成長してるのに、惨劇が起きてるってドユコト…
もう梨花ちゃんやみんなが可哀想だよ…!!!
沙都子!!!
圭一がレナを家に入れるシーンは感動して「うわーーんよかったね!!」と喜んでたのに、その後…なんだよあれ…
今までのひぐらし愛が深ければ深いほど、ガチでメンタルにくる。
もう何も信じられない視聴者へ向けて、それでもハッピーエンドになるということを信じてくださいという意味が込められてるんじゃないかな、なんて思います。
ずっとひぐらし追っかけてきたお前らなら、どんな絶望に堕とされても信じれるだろ?と。
「あなたはそれでも信じられますか ?」
sansodo-natu.hatenablog.com
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