【レビュー・感想】堀江由衣「HONEY JET!!」-とらドラ!の主題歌も収録
- moment
- JET!!
- Secret Garden
- prism
- バニラソルト
- スピカ
- silky heart
- Get up and Go
- Peppermint Days
- Love Countdown
- Blue Rainy Days
- 君のそばに
- Dear…
堀江由衣さんの7枚目のアルバム。
このジャケット見るたびに「なんでワニ?」って思う。
注目すべき「とらドラ!」楽曲
このアルバムのポイントはなんといっても、超名作アニメ「とらドラ!」 の主題歌が2曲(「バニラソルト」と「silky heart」)入ってるところですね。
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実はまだアニメを最後まで見ていないんですよね。
ずっと前にニコ生で一挙放送をやっていたから見てたのですが、さすがに2クールぶっ続けはキツかったから途中で離脱してしまった。
いっつも思うんだけど、ニコ生一挙で2クール以上のものは全部2日とか3日に分けてほしいです。
あんなの最初から最後までとか絶対無理(笑)
だから最後あの子達がどうなったかまだ知らない。
でも曲はガチで全部名曲だったのは覚えております。
これこそ堀江由衣らしさ
時計のチクタク音から始まる「moment」は、ほっちゃんのボカロ的な声質がマッチしててこのアルバムの中でシングル曲を除けば一番好きかもしれない。
機械のようなボーカルで「君が大好きだよ 世界の誰よりも」と歌っていて、いかにもザ・ボカロっぽい。初音ミクカバーで一度聴いてみたくなる。
リード曲の「JET!!」は、君に向かって走るのをカカトのせいにしちゃって強がる女の子がイメージされた健全少女漫画なナンバー。
爽やかなアコギや目まぐるしい転調が、まるで恋する少女が全力で走っているよう。
「Secret Garden」は前曲と似たような雰囲気ですが、毎日がホリデーのような陽気ナンバー。
ウッキウキの休日、遊園地ではしゃいでる少女のイメージです。「秘密の遊園地」のぽわぽわ音がなんだか面白い。
ちょっと驚いたのは「スピカ」ですね。
穏やかな3拍子曲だろうなと思ってたら、サビでのファルセットにやられました。
寄り添うようなバイオリンの音色や星が流れていくようなウィンドチャイムが歌詞の世界観も相まってカンペキ。
ほっちゃん得意のピコピコ
堀江由衣お得意のエレクトロポップ「prism」、「バニラソルト」。
「prism」、良い曲なのに地味すぎません!?
完全に「バニラソルト」の引き立て役になってるよ!
もったいない!
「バニラソルト」は名作アニメ「とらドラ!」の最初のエンディング曲。
「アマいだけなら ソルトかけましょう」「シロと言われたらクロだって言っちゃう」という天邪鬼な可愛い乙女心をサラリと歌っています。
ほっちゃんの歌声は割と淡々としてるので、テクノポップが似合いすぎる。
「バニラソルト」って聴くといつもアイスの実を連想してしまうんだよなぁ…
なんでだろう…(笑)
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乙女の冷たさにゾクゾクする
ほっちゃんのカッコいい系ソングは、しびれるようなカッコよさではなくとも乙女のツンとした冷たさが垣間見えるから大好物です。
なんだかドMみたいな感想ですが、声優:堀江由衣としてもツンとした女の子演じるの上手いですからね。
「silky heart」は「とらドラ!」の2代目オープニング曲。
ほっちゃんにしては珍しい低音が印象的な、かっこいいシリアス系ダンスナンバー。
2クール目は割と話も深くなっていくので、可愛らしい初代オープニング&エンディングと印象がガラリとチェンジ。
初めて聞いた時はそこまでハマらなかったけど、アニメのストーリーが進むにつれてシリアス度が曲&映像とマッチしてゆき、気づいたら鬼リピしてました。
タイトルロゴが出るところで深刻そうな顔のみんなが微妙にすれ違ってる演出や、サビで全速力で走るみのりん、ラストの全員笑顔でのカメラ目線とか、オープニング映像だけでも完成度が高い作品。
そしてこの曲のイメージはハーゲンダッツのクッキー&クリーム。
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(この記事書いてたらマジで食べたくなってきて、さっきコンビニで買ってマギレコ見ながら食べた。)
「Get up and Go」はこのアルバムで一番のかっこいい担当。
「silky heart」のかっこよさを継承しつつ、90年代後半〜2000年代初期あたりでありそうな「本当に2009年の曲?」というくらい懐かしさを感じるチープ感&歌謡曲っぽさ。
ほっちゃんのアンドロイドのような冷たい歌声がクセになります。
爽やかで心地いい
「Peppermint Days」と「Blue Rainy Days」は超爽やかナンバー。
爽やかといっても、前者はカラッと晴れた日に感じる爽やかさに対して後者は雨の中にある爽やかさ。本当に爽快な風が吹いているよう。
「Peppermint Days」はカントリーミュージックっぽいギターや早口なBメロが心地いい。
「Blue Rainy Days」は切ないながらも「やまない雨は無い」と前向き。
どちらもかなり好みです。
「Love Countdown」はなかなかぶっ飛んでて、このアルバムだと浮き気味なジェットコースターハイテンション系ラブソング。ライブだと楽しいんでしょうが、ドンシャンと騒がしすぎてCD音源はちょっと微妙。
アルバム終盤
センチメンタルなバラード「君のそばに」は地味だけど隠れた名曲。
目に見えなくても分かち合えなくてもいいんだよ、と 優しく歌い上げています。
「Dear…」はまさかの歌詞が全部英語。
牧歌的でマザーグースかな?って最初は思いました。
発音がたどたどしくて頑張ってるのが、たった2分弱しかない中で伝わってきました(笑)
私は英語は発音をよくしなきゃダメとかはそんなに思わないタイプなので(たまにいるよね、日本人が歌う英語の発音がちょっとでも微妙だとめっちゃ文句言う人)
ほっちゃんにしか出せない、穏やかかつ平和モードなところがお気に入り。
まとめ
堀江由衣さんは声質的に情感豊かな歌い方をするタイプではないのですが、曲調のジャンルの豊富さは 結構良い方なんじゃないでしょうか。
少女らしいアップナンバー、ボカロ風テクノポップ、クール系アニソン…
まぁそこまで幅広いというわけではないですけど、どの曲も無理なく重くなくサラリと聴けてしまう。
「とらドラ!」の2曲が好きなら、このアルバムで十分満足すると思います。