【元祖ヤンデレのイメソン】戸川純「好き好き大好き」
戸川純「好き好き大好き」
1985年発売の戸川純名義3枚目オリジナルアルバム「好き好き大好き」に収録されています。
戸川純さんは最近知ったアーティストなんですが、神聖かまってちゃんのの子さんや声優の上坂すみれさんが好きなアーティストとして名前をあげていて、試しに聴いてみたら世界観がもう戸川純ワールドとしか言いようがないくらい独特で、当時のサブカル界ではすごい人気だったんだろうなーって安易に想像できます。
元祖ヤンデレ
ニコニコ大百科やピクシブ百科事典では元祖ヤンデレと紹介されてて、「あ、そうなの?」って思ったんですけど(だって生まれる前だし)
確かに、この時代でここまで個性的で分かりやすい程のヤンデレ風歌詞を書く人っていなかったのかも。
ザ・ベストテンとか夜のヒットスタジオで歌われてるイメージが全然できない(笑)
絶対歌ってたはずだけど(笑)
「幽遊白書」でヒットスタジオで戸川純が出るみたいな台詞あった気がする。
お手本のようなヤンデレ歌詞
常識をはるかに超えてつのる想い
突然変異的に勃発したバラ色の恋
もはや暴力的とも言える程の純愛
既に昭和史に刻む勢いのジュ・テーム
Kiss me 殴るよに唇に血が滲む程
Hold me あばらが音を立てて折れる程
好き好き大好き 好き好き大好き
好き好き大好き
愛してるって言わなきゃ殺す
「愛してるって言わなきゃ殺す」
↑ここにすべてが込められてますね
でもどんだけ愛してくれても、こんなん言われたら例のCDみたいに怖くて眠れなくなるよ!!
ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD 眠れないCDシリーズ Vol.2
↑例のCD
しかもサビの歌い方がなぜかオペラ風。そこがまた不思議と面白い。
しかも文学的
日常を打破して具現化するエロス
本能で重ねる情事 無限地獄
アンチニヒリズムの直感認識は
潜在的幼児性暴力癖を誘発
Kiss me 殴るよに唇に血が滲む程
Hold me あばらが音を立てて折れる程
「愛してるって言わなきゃ殺す」のインパクトが強すぎてそっちばかり注目しちゃうけど、AメロBメロの歌詞も独特っつーか文学的。
エロティックで漢字が多くて、「何書いてるかよくわかんねぇけどとりあえずエロいこと書いてるんだろうな」っていう文豪の本を読んでいるような感覚です。
「潜在的幼児性暴力癖を誘発」って何やねん。
意味はなんとなく分かるけど、こんなフレーズ思いつかないよ!
まだ幼い少女のような無邪気さ、凶暴さ
戸川純さんの歌声って、なりふり構わずに遊び回る少女のような無邪気さと凶暴さがあると思うんですよね。
突然オペラ風に歌ったり、子どもっぽく歌ったり、自由奔放。
なんていうか、音程が正しく合ってれば歌が上手い、合ってなければ下手とかそういう次元ではない。
どう歌ったら上手く聴こえるのかとか全く気にせずに歌ってる感じ。
子どものように純粋すぎるからこそ、そこから凶暴性が生まれてくる。
神聖かまってちゃんのの子さんの歌声と通ずるものがあると勝手に思ってます。