【レビュー・感想】田村ゆかり「天使は瞳の中に」-デビュー当時の水樹奈々さんと同じ感想
田村ゆかり「天使は瞳の中に」2001/07/04
大人気声優アーティストの田村ゆかりさん1stアルバム。
KONAMIから発売。
このジャケットいいよね!溢れる90年代感。(2001年だけど)
- プロローグ ~lalala…~
- summer melody -album version-
- まっすぐな心
- 春色の風、今も…。
- in the Oak wood
- スマイルスマイル
- 天使じゃなくても
- あの夏を忘れない
- A Day Of Little Girl ~姫とウサギとおしゃべりこねこ~ -album version-
- 青空にあいたい -album version-
- エピローグ
先に感想を言っちゃうと、水樹奈々さんのデビュー当時と同じように、やる気あんの?ってレベルのクオリティでした。
まだ成熟してない
なぜかやたらと不穏?なデジタル音でフェードアウトしていく「プロローグ ~lalala…~」からの、デビュー曲の「summer melody -album version-」。
まだまだ声に幼さが残っていて、歌も今ほど上手くはない子どもゆかりんボーカル。
でも元気いっぱいで、この低クオリティなアルバムの中ではキャッチーでアイドルゆかりんの兆候が感じられる。
「まっすぐな心」は乙女の昼下がりのコーヒーブレイクみたいなテンション。
「春色の風、今も…。」も似たような雰囲気ですが、このアルバムの中ではキャッチーで、まるで本当に春風が吹いてるかのような爽やかさ。
この曲に関してはかなりアイドルソングを意識してるっぽい。
ボソボソ囁きノルマでもあったんですか?
「まっすぐな心」はボソボソ囁き系のボーカルだったけど「in the Oak wood」は特にウィスパー声。
何このボサノヴァみたいな曲調…(笑)
ゆかりんのこういう曲ってレアだし好きだけども!(笑)
水樹奈々さんもボサノヴァ歌ってたし、この時期にアーティストデビューした声優さんはボサノヴァみたいなウィスパー系歌わないといけないノルマみたいなのがあったの?
やっとアイドルポップが流れてきた
やっとアイドルらしい曲調のイントロが流れてきた!と思った「スマイルスマイル」。
でもなんか打ち込み音が全体的に音がペラペラしてて圧が弱い。
90年代初期の売れないアイドルポップにしか聞こえない(笑)
「天使じゃなくても」も似たような感想。
なんでこんな音が安っぽいんだ…?
私はこういう安っぽい音のアイドルソングは大好きだけど、発売は2001年。
20年前だからといっても、もうちょい頑張れたのでは?
でもこの曲、このアルバムの中で既存曲を除いたら一番好きかもしれない。
ミドルバラード
ここにきてバラード「あの夏を忘れない」。
でもゆかりんのボーカルが単調すぎて、ただただ古くさく売れないアイドルのカップリング曲っぽい感じ。
メルヘンチック?ナンバー
今まで無難なJ-POPでよくあるタイトルばかりだったのが、ここで突然メルヘンな世界観で今のゆかり王国に通ずるようなタイトル。
「A Day Of Little Girl ~姫とウサギとおしゃべりこねこ~ -album version-」(長ぇな…)。
でもメルヘンチックなのはタイトルだけで、歌詞はちょいメルヘンだな、くらい。
アレンジは他の曲と同じくペラッペラで、ゆかりんのボーカルも同じように幼いゆかりん声ですが、サビが耳に残るし、落ちサビのウィスパー声が可愛らしくてお気に入り。
予想外すぎた
「青空にあいたい -album version-」というタイトルからして、これもキラキラ恋心の「あなたが大好き!」なアイドルポップソングかなと思いきや、クッッソテンション低いボーカル&打ち込みだった…(笑)
キラキラアップテンポアイドルソングが象徴的のゆかりんがR&Bみたいな曲を低テンションボーカルで歌ってる曲があるとは知らなかった。
予想を思いっきり裏切られて落差がすごい(笑)
この時期はこういうテンションで恋心を歌うのが流行ってたのかな?
(逆に一周回って今の時代で、こういうシンプルで音が少ないのも流行ってるよね。ビリー・アイリッシュとか。)
そして「エピローグ」。
だからなんでこんな歪んでるような不穏な音なんだ…?
軽くホラーなんだけど…(笑)
まとめ
私はこういう低クオリティな売れないアイドルポップは大好きなんですけど、(90年代の匂いとかロマンを感じ取れるから)
ゆかりんのボーカルがまだ成熟しきってないのに加えて、あまりにも全部似たようなアレンジ、曲調、歌詞ばかり。
ゆかりんの魅力が全然引き出せていないというか、
本当に田村ゆかりを売る気があったのか?という、水樹奈々キングレコードデビュー当時と同じ疑問を抱きました。