酸素どーなつブログ

アニソン・声優・アイドルとかいろいろ

【歌詞考察】神聖かまってちゃん「犯罪者予備君」-いろんな解釈ができそう


ツン×デレ


www.youtube.com

神聖かまってちゃん「犯罪者予備君」

8thアルバム「ツン×デレ」(2018/07/04)に収録。

YouTubeに上がっている自作MVデモver.は若干音量大きいです。(あと多分微妙にアレンジも違うと思う。)

だから他の動画と同じ音量とか自動再生にしてると音量のデカさにビビる。

おとぎ話と現実ごちゃ混ぜで、まさかのラブソング?

MVでは、狂気じみたメイクのの子さん、森、チャペル、小さい女の子、ドレス姿で逃げる女性、不気味なウサギの人形、絵の具を垂らしたような不気味な映像…など非常にカオスで、

幻想・おとぎ話と現実世界を行ったり来たりしてるみたいです。

「犯罪者」なんてタイトルについてるもんだから、

聴く前は「殺したいやつがいるから今からその計画を立てよう」とか「明日あいつの家に火をつけに行こう」みたいな曲かと思いきや

サビで「恋をしたりして」と出てきて

あれ?もしかしてラブソング?と戸惑いました。

非常に興味そそられる歌詞。

いろんな解釈ができそう…

自分なりに解釈・考察していきたいと思います。

 

 

1番

Aメロ①

パッキパキにクリーニングした

サイゼリアの赤ワイン

今日の僕のラッキーカラー

スーパーのお刺身から

どうしよう、いきなりわからん。

サイゼリアは「サイゼリヤ」と捉えていいのかな。

サイゼの赤ワインをパッキパキに…?

頑張って解釈すると

サイゼの赤ワインのような返り血がスーツについて、それが乾いた状態。

「クリーニング」とは真逆だけど、「僕」にとってはそれが一番キレイな状態に見える。

この「赤」は今日の僕のラッキーカラー、ということをスーパーの刺身コーナーで思い出した。

Aメロ② 

失業の連続が

夏休み通り魔は

熱さでやられちゃって

でも君を守り続けるよ

失業、殺人、熱中症と、外には恐いものがいっぱいだから、「君」のことは、安全なお家に閉じ込めておこう。

乙女ゲームヤンデレ担当のキャラが言いそうな台詞ですね。

サビ

じゃあ君と恋をしたりして

そのまま幻想の森へ

新築したマンションに住んで

おもちゃ箱の中いる

不思議の国のアリス

僕になついてきました

ひまわりの首飾りが駆け足で揺れちゃって 

家庭環境に何らかの問題があり、家出したから誰か泊めてほしい…みたいな何か訳ありな「君」のために殺人を犯したり、安全な自分のマンションに住まわせている。

これは犯罪になる。でも「君」を守るためにはこれしか方法がない。

そんな「君」「僕」は恋に落ちたりした。

ここで出てくる「アリス」とは「君」のこと。

「アリス」といえば、大体の人が幼い女の子をイメージします。

未成年の女の子を匿うといえば「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」というライトノベルが連想されます。

主人公は女子高生を自分の家に泊めていましたが、アニメ放送時「リアルだと犯罪じゃねーか」とネット上でちょっと話題になってました。

主人公はロリコンで、この女の子に好意を抱いている。

女の子も主人公に好意を抱いている。

でも幼い女の子に手を出すのは犯罪です。

これは、幼い女の子との恋を”リアル”と“狂気”で表した曲なのかなぁ、なんて思います。

 

 

2番

Aメロ①

殺気だった料金は

婚約して美しく

上司だった隣人を

2日前に処刑した

1番以上にわからん(笑)

の子さんは、曲にストーリー構成がしっかりあって作詞するようなタイプじゃないし、特に深い意味はないと思うんですけど…

人を養うのはとんでもなくお金がかかります。

女の子を養うための料金がバカ高い。

でも女の子も「僕」もお互い愛し合っているから、そんなのどうでもいい。

僕らの関係は美しい。

マンションの隣に住んでいる人、それは社会的に「僕」より上に人間で、常識もある。もし隣人に、「僕」が未成年の女の子を匿っていると知られたら確実に通報されるから殺しに行った。

Aメロ②

パッキパキにクリーニングした

サイゼリアの赤ワイン

今日の僕のラッキーカラー

君だけは守り続けるよ

また1番と同様、パッキパキが出てきましたが、隣人のくだりを踏まえるとなぜ「僕」が殺人を犯したのかという伏線が回収されています。

サビ

不思議の国のアリス

さなぎは綺麗だ

服を着てごらん

外に出かけてみよう

「さなぎは綺麗だ」で、

やっぱロリコンじゃないかと思いました。

単純に考えると、さなぎとは蝶になる前の姿。

つまりまだ大人になる前の姿=さなぎ。

そして、2人は一緒に外に出ます。

こんな都会のマンションにいたらいつか誰かに見つかってしまう。

2人のことを誰も知らない田舎へ逃げよう、と。

 

 

Cメロ 

もっと

深呼吸を深呼吸を深呼吸をしてよ

深呼吸を深呼吸を深呼吸をしつこく

深呼吸を深呼吸を深呼吸をしてよ

深呼吸をしろよ

「僕」たちは何も間違ってなんかいない。

大丈夫だ、とひたすら言い聞かせるために深呼吸をしている。

 

ラスサビ

僕が

じゃあ君と恋をしたりして

そのまま幻想の森へ

川辺ではしゃいだりして笑ってる

お留守番できないよと

僕になついてきました

ひまわりの首飾りをぶら下げて

女の子は「もう1人でいるのは嫌だ」と「僕」になついてくる。

愛し合っている2人が一緒にいるだけ。

何も間違ってなんかいない。

「僕」たちは正しい。

ひまわりの首飾りをつけ、川辺ではしゃいで笑っている彼女を見ながらそんなことを考える。

犯罪者予備君

ギャグ漫画さそれは

犯罪者予備君

ギャグ漫画さこの世は

 

犯罪者予備君

森の奥へ行く君と

犯罪者予備君

森の奥へ行く

森の奥へ行く

でも、世間はこれを許さない。

「僕」を犯罪者だと指さし非難するだろう。

こんなおかしな狂った世の中は「僕」にとっては「ギャグ漫画」なのだ、と。

「僕」「君」は、2人だけの世界に向かうため誰もいない森の奥へと歩いていく。

 

 

まとめ

狂っているのは僕かこの世か。

いろんな解釈ができそうな曲ですが、世間では必ず批判されるような

成人男性と少女の恋愛。

これが個人的に最もしっくりきました。

 

ってか歌詞考察、めちゃくちゃ楽しいな…

歌を聴きながら「この歌詞ってどういう意味なんだろう」って考えることは今までいっぱいありましたが、

アニソン以外でここまで真剣に考えたのは初めてでした。

とんでもなく面白い遊びを見つけてしまった。

他の曲でもやってみたいと思います。