酸素どーなつブログ

アニソン・声優・アイドルとかいろいろ

【レビュー・感想】斉藤壮馬「夜明けはまだ/ヒカリ断ツ雨」は今考えるとかなりレア


夜明けはまだ/ヒカリ断ツ雨(初回生産限定盤)(DVD付)

斉藤壮馬「夜明けはまだ/ヒカリ断ツ雨」2017/09/06

1.夜明けはまだ

2.ヒカリ断ツ雨

3.スプートニク

4.夜明けはまだ(Instrumental)

 

斉藤壮馬さん2枚目のシングル。

前回の「フィッシュストーリー」から3ヶ月後にリリースされました。

「夜明けはまだ」「ヒカリ断ツ雨」、文字だけ見ると2曲どちらも暗いイメージですが、曲調はかなり対照的。 

 

 

夜明けはまだ

軽快で懐かしさも感じるシティポップ。

夜明けはまだ先だからもっと踊っていようぜ!と、夜は夜でもめっちゃ浮かれてるような、でもどこか正気で現実味がある楽しい曲です。


www.youtube.com

なんかめっちゃオサレ。

これはCD買って絶対MVフルで見るべき。

YouTubeはショートバージョンだから絶対CD買って見るべき…!!

なぜならあの斉藤壮馬が踊っているから

声優さんのMVってたまに「せっかくの1stアルバムのMVなのに予算少なすぎじゃない?何この安っぽさ…」と、良い曲なのにMVが残念すぎてガッカリ…みたいなことあるんですよ。

でもこの曲のMVは結構金かかってる。かなり見応えあります。

ミラーボールマンと斉藤壮馬さんのダンスがめっちゃ楽しそう。

斉藤さんが踊ってるのってめちゃくちゃレア。

知らない名曲 溢れるダンスホール

とびきりご自慢の孤独を持ち寄る

歌い出しのたったこの2行でキュンときました。

作詞は児玉雨子さんハロプロ界だときっと知らない人はいない。

ハロプロ以外でもアイドルやアニソンの作詞でよく見るお名前です。

 

児玉雨子さん作詞で好きな曲は私立恵比寿中学「23回目のサマーナイト」

韻の踏み方が気持ちいいし、何より歌詞が可愛すぎる。


www.youtube.com

 

 

ヒカリ断ツ雨


www.youtube.com

斉藤壮馬さんの楽曲ではかなり珍しいゴリゴリの激アツアニソン。

アニメ活撃 刀剣乱舞のオープニング曲ということもあり、歌詞カードもこの曲だけ縦書き。

今のところ斉藤壮馬さん唯一のアニメタイアップソングです。

 

嵐か台風のような疾走感と奥行きあるストリングス、力強いドラムベース、タイトルや歌詞通り本当にヒカリを断つくらい勢いのある雨が降っているみたいです。

やはりタイアップのせいで異彩を放ってる感じ。

 

Aメロ歌い出しが斉藤さんの楽曲の中で比較的低めのキーのせいか、微妙に浮いている気がする。

なんだろう、悪くはないのにこのヘタレガッカリ感は…

斉藤壮馬さんの歌声は、男性ボーカルの割には高めで少年と青年の間な印象があるんですがそれだけじゃない、色気や品があるんです。

例えたら和紙みたいな。

この曲は背景で鳴り響いている音の重圧がエゲツないので、ボーカルはもっと段ボールみたいな簡単には破れないボーカルの方がいいんじゃね?って思います。

(段ボールみたいなボーカルって人生で初めて言ったな…)

 

しかし!!

こちらのライブ映像。

youtu.be

これを見て

あれ?めちゃくちゃカッコいいやんってなりましたね。

CD音源と違って息が上がってる緊迫感と勢いがあるからか、ライブ音源の方が50倍くらい良い。

まさかのCDとライブで印象がガラリと変わる曲。

ライブ音源普通に欲しい。いつかCDで売ってください!!

 

 

スプートニク

スプートニク

スプートニク

  • provided courtesy of iTunes

スプートニクとは衛星、付随すると言う意味。もしくは宇宙船のスプートニク2号のことかも。

歌詞に出てくる「ライカスプートニク2号に乗って、初めて地球軌道上を周回した犬の名前が元ネタだと思われます。

 

「上の2曲目当てだったから、おまけみたいな感じで聴けばいいやー」とか気を抜いてはいけない。

こちらも名曲だし、斉藤壮馬さんご本人が作詞されています。

宇宙船を感じさせるような近未来的デジタル音、ヘンテコなシンセ打ち込みから始まって、声も加工されてる箇所があったりで面白い。

声優さんだからか、単語の意味はもちろん、単語ひとつひとつの発音を意識して作詞してるなーって思いました。

耳に流れ込む音が、ちゃんと面白く引っかかるようにしている。

声優としてアーティストとしてだけではなく、作詞家としての才能もハンパないということが判明しました。

 

そしてこの曲、構成が複雑。

サビが2つあるように聴こえます。

Aメロ(サビ①)→Bメロ→Aメロ(サビ①)→Bメロ→Cメロ(サビ②)→間奏→Cメロ(サビ②)→Cメロ(サビ②)

大雑把に言うと大体こんな感じ。

AメロとBメロだけの構成かなと思いきや、後半でやっと初めて出てくるCメロ「ナイス・ナイス・ヴェリ・ナイス」責めで終わります。(どんだけナイスやねん)

なんだか音楽って自由なんだぜ!とでも言っているかのような曲。

 

 

今考えると新鮮に聴こえる

「ヒカリ断ツ雨」はタイアップだから仕方ないにしても、失敗感は否めない。

でもライブ音源はカッコいいので、CD音源もライブっぽく荒い息多めで緊迫感ある歌唱だったらもっと違ったと思います。

他の2曲は斉藤壮馬成分強めでした。

斉藤壮馬さんの最近の曲はほとんどご自分で作詞作曲しているから、こうして作曲家と作詞家を迎えて作られた曲というのはある意味新鮮でレア。

今ではもう聴けないようなタイプの曲が集まってます。

本人作詞作曲もいいけど、またこういう作曲家さん作詞家さんと曲作ってほしいな…