【闇イメソンといえばこの曲】鬼束ちひろ「月光」
鬼束ちひろ「月光」
なんとも言えない寂しさを含んだアコギ、ピアノ、ストリングス。
哀愁漂う彼女の歌唱。
鬼束ちひろさんの曲は大好きで、他に好きな曲はたくさんありますが、この曲はやっぱり外せないのでイメソンとして紹介します。
おそらく彼女をよく知らない人からはあばれる君のイメージが大きいでしょうね。
鬼束ちひろさんの代表曲
鬼束ちひろさんといえば、イメソン大好きな人からしたら神様のような存在。(だと自分は勝手に思っている)
そんな彼女の代表曲「月光」。
初めて聴いたのはいつだっけ…小学生くらいの時に深夜に「トリック(TRICK)」の再放送がやってて、そこで流れてるのをたまたま聴いて
なんかとんでもない神曲と出会ってしまった…
と、衝撃を受けた記憶あります。
「ドラマの内容と合っているか?」と聞かれたら…
そうでもない。(笑)
でもドラマの主題歌って大体そんなもんです。
細けえことはいいんだよ!!
良い曲だったらそれでいいんだ!!
美しく繊細で厨二病な歌詞
I am GOD'S CHILD[私は神の子供]
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
(こんな場所でどうやって生きろと言うの?)
こんなもののために生まれたんじゃない
闇っぽいイメソンを探してるなら、とりあえずこの曲。
美しく繊細な歌詞は、あまりに汎用性が高すぎます。
・生まれた場所や境遇に恵まれなかったキャラ
・大きすぎる力を持っているが故に傷つきやすいキャラ
・重すぎる運命を背負ってるキャラ
・純粋すぎるが故に闇堕ちしたキャラ
・バッドエンド
・メリバ…
なんかもうなんでもイケちゃいます。
強いです。どんな闇にも対応できてしまう大変優れた名曲。
それに加えて厨二心くすぐる歌詞。
初っ端から「私は神の子供」といういきなり厨二病を爆発させたような歌詞。
そこから、
「腐敗」「堕とされた」「背中に爪跡」
「この鎖が 許さない」
「こんなもののために生まれたんじゃない」
「こんな思いじゃ どこにも居場所なんて無い」
こういうまるで硝子の破片のように触れたら血が出るような歌詞が大好きな人間にとっては、そりゃもうテンションぶち上がります。
なぜ「月光」なのか
歌詞には「月光」という単語はひとつも見当たりません。
では、なぜ「月光」なのか。
この曲、ひたすら堕ちていき深海を彷徨っているような歌詞ですが、Cメロ部分で一瞬だけ「救い」を求めています。
最後(おわり)になど手を伸ばさないで
貴方なら救い出して
私を 静寂から
月が光るのは夜。
暗闇の中で、太陽の力を借りて光を放つ月。
かりそめの光でもいいから私を救い出して。本来の貴方がもつ光なんかじゃなくても。
と言っているのだと私は思いました。
逆に言うと、私はかりそめの光でも それにすがることしかできないって捉え方もありますが。
まぁこんだけ書いといてアレですが、
ここまで深い意味はないと思います(笑)
なんとなく雰囲気で「月光」ってつけたのかもしれないし、ベートーベンに近いものがあるから「月光」なのかもしれない。
鬼束ちひろさん本人にしか知らないエピソードがあって、そこから「月光」とつけたのかもしれない。(深い意味があったらすいません)
でもこの曲の雰囲気がもう「月光」って感じで、このタイトル以外あり得ないってくらいピッタリってのがすごい。
ひとりの夜に濡れた頬を照らす月光は神秘的で、 もしかしたらこの光に救われるのかもしれない。
そんな淡い期待をもたせてくれるような、そんな曲です。