黒崎真音「黎鳴-reimei-」-夜明けの光が見える薄桜鬼 黎明録OP-
黒崎真音「黎鳴-reimei-」2012/08/08
アニメ「薄桜鬼 黎明録」のオープニングテーマ。
黒崎真音さん4thシングルの表題曲です。
つい先日、アニメ薄桜鬼シリーズがYoutubeで期間限定公開されていました。
気付くの遅かった…出遅れた…
でも黎明録だけはなんとか見れました。
もう10年ぶりくらいに見たから懐かしすぎた…
薄桜鬼の音楽
「薄桜鬼 〜新選組奇譚〜」とは、幕末を舞台とした大人気の乙女ゲーム。
「薄桜鬼 黎明録」は、その「薄桜鬼」の前日譚。
主人公である千鶴ちゃんが出てくる前の話です。
黎明録は井吹龍之介が主人公。乙女ゲーム要素は皆無で、人間ドラマのようなストーリー展開。
薄桜鬼の主題歌といえば、吉岡亜衣加さんとmaoさんが基本的に担当しているイメージだったので、
今回は黒崎真音さんだということに当時はビックリ。
特に吉岡亜衣加さんは薄桜鬼でしか名前を見たことがなく、
薄桜鬼といえば吉岡亜衣加、吉岡亜衣加といえば薄桜鬼ってくらいイメージが根付いてしまっていて
今回も絶対吉岡さんだろうと予想してたら見事に外れ。
でも黒崎真音さんは黎明録の前に発売されたOVAのED曲を歌っているので(しかも話ごとに毎回変わる)、彼女も薄桜鬼の音楽を語る上では外せない存在です。
「俺達の闘いはこれからだ! 」という未熟な光
当時アニメをニコ生で見てたけど、OP流れてる時「水樹奈々?」みたいなコメント見かけて
いや歌声全然違うやろってツッコんだことを覚えてる。
黒崎真音さんと水樹奈々さん、どちらも女性にしては低めの声でアニソン歌ってる人だけど、全然似てないやろ…
(私もジャニーズの歌声の違い分からないから、知らない人にはそう聴こえるのか?)
でも、確かにこの曲はいつもの薄桜鬼の曲と違う。
吉岡亜衣加さんが歌うよりも、上手く言えないが なんというかすごくアニソンアニソンしている。
映像も、もちろんアニソンっぽい。
Aメロは草の上に寝転がっている主人公が空に手を伸ばして物思いにふけっている様子や登場人物紹介、Bメロで敵っぽい奴らを匂わせ、サビで大暴れするかっこいい隊士達、可愛い女の子を挟み、終盤は全員集合。(平助が龍之介の手を取るところ好き)
重要人物っぽい人(芹沢さん)が映り込み、ラストは主人公が空を見上げて締める。
なんというお手本のような美しいOPなんだ…大好きです。
黎明録では黒崎真音さんがOPで大正解だったと思います。
黎明録は、薄桜鬼本編の前日譚。
薄桜鬼本編と違い、まだ彼らの未熟な部分や、未来への希望が見え隠れしている。
自分達の正義を貫くためには、悪に染まることも厭わない覚悟をもたないといけないことをまだそこまで理解できていないような彼らには、信念や目指す未来は必ず明るいものだと信じ切っているように感じました。
薄桜鬼本編は、綺麗事だけじゃ前に進めない、清濁併せ吞むことでしんどい思いをするシーン多めなのが印象的だったからその対比のような、
「俺達の闘いはこれからだ!」と言ってるかのような、未熟さゆえの眩しい光が、薄桜鬼本編の始まりに繋がっていく。
そんな、夜明けのような曲だと思いました。
彼らの行く末を暗示する歌詞
歌詞は真音さん本人が書いていますが、「浅葱の夕闇」「黎明の地」など、「薄桜鬼 黎明録」にピッタリなワードが散りばめられています。
そして一番サビの歌詞。
明けゆく空に、心向ければ
痛みの本意(いみ)に気付くだろう
色褪せない閃光(かがやき)を
抱いて、黒き闇へ
歩き出すよ
そう、彼らは黒い闇へと向かって歩いている。
黒い闇は、まだ見ぬ未来のことと解釈できるけど、これから訪れる困難や悲しみのこととも考えられる。
「闇」だけでも黒く暗いイメージがあるのに、わざわざ「黒き闇」って言ってるし、少なくとも明るい未来のことではない。
まだ希望はもっているけど、彼らの行く末を知っていると途端に悲しくなってくる歌詞。
せ…切ねぇ…
あと、アニソンのラスサビの歌詞って普通は1番(2番)とまったく同じってこと多いけど、この曲はちょっと違います。
明けゆく空に、心向ければ
使命(すべて)の本意(いみ)に気付くだろう
色褪せない閃光(かがやき)を
抱いて、遠き未来(あす)へ
歩き出そう
ラストは一番と違い希望がある!!
己の信念を貫くために、どんな困難や悲しみが待ち受けていようとも、希望をもって黎明=夜明けへ歩き出そうとする隊士達の姿が浮かんできます。
アニメの思い出
つい先日、期間限定で無料公開されてたので急いで見ました。
dアニメストアでも見れるけど、なぜか画質がクソなんですよね。
一応当時リアルタイムで見てたはずなのに、内容がまったく思い出せないくらい忘れてたので、初見のように楽しめました。
ってか初見の時よりも面白かった。
当時はまだ分からなかったキャラの魅力に気付かされました。
芹沢さんの存在すら曖昧だった…あ、でも主人公が芹沢さんのせいで可哀想な目ばかり遭ってたのは覚えてた。
「芹沢さん、ひどい!」みたいにイライラしてたかも。
でも詳細は覚えていなくて、全然ちゃんと見てなかったんだな…
あの頃は眼中になかった近藤さんとか平助とか龍之介がめっちゃカッコよく感じました。
アニメは尺の都合で、原作ゲームの内容をかなり端折っているようでした。
ラストが唐突でちょっと「!???」だったことが、見ながら思い出したから。
ゲーム欲しくなってきた…
薄桜鬼っていっぱいあるから、どれから手を出したらいいのか分からないんだよ…
PSPは昔友人に貸してもらってプレイしたことある。
初めて乙女ゲームをプレイしたのがこれだった。(乙女ゲーム2つ借りて、そのうちの一つが薄桜鬼だった)
あれから10年くらい経ってもまだまだ人気なのってすごいな。
でも今の小学生とか中学生くらいの子達は知らないのか。
うちら世代は銀魂と薄桜鬼で新選組にハマった人多かったけど、今の子どもはどうやって新選組の存在を知るんだろうか?