「Free!」FS後編【完結】ネタバレ感想 - 七瀬遙らと共に泳いできた9年間
観に行ってきました、「劇場版 Free!-the Final Stroke- 後編」!!
「Free!」は今までずっと追ってきたけど映画館で観るのは初めて。
大画面で泳ぐ遙達の躍動感。
これだよこれこそが「Free!」だよ!!!という内容。
京都アニメーションクオリティの完璧で美しい映像、遙達の成長や感情の動き、青春の儚さ、「これで最後なのか」という寂しさからの号泣。
全部が最高でした。
※シーン台詞うろ覚え、時系列ぐちゃぐちゃ注意
↓FS前編感想はこちら。
遙と凛
郁弥と楓が「どこで雨宿りしてんの?」って所で雨宿り(橋の下?どこ?)してたり、突然宗介登場なホラー演出があったり、
途中で急に「なんで真琴のソロキャラソン流れてんの?」って思ってたら「あ、鈴木達央氏か…(ずっと主題歌担当してたのにバンド名一生覚えられないごめん。なんとかデトックスみたいな名前)」と、いろいろ気になりすぎて最初は話に集中できんかった。(徐々に慣れてきたが)
夏也さんの登場も突然すぎて怖かった(笑)
今回、謎演出と心情のイメージ映像?みたいなのが多かったな。
遙が己の弱さと立ち向かい“自分と向き合う”っていうのがテーマの一つだったからかも。
1期で出てきたドッペルゲンガーがまさか最後で回収されるとは思わんかったぜ…
前編ラストで喧嘩別れしてしまったけど、凛なら大丈夫!って思ってたら
まさかの凛も一緒に弱っていってた…これは予想外だった。
遙と凛は永遠のライバル(?)だと思ってるんだけど、この2人は成長してる時も弱っていく時も影響し合うんだなぁ、と。
一度「水泳選手としての道を諦める」という選択をした経験がある宗介が遙へ、
イップスで普通に泳げなくなったことがある旭が凛へアドバイスするシーンめっちゃ好き。
「普通に泳げる」ことがどれだけ大切なのか、この2人からだとものすごく説得力がある。
「Free!」って今まで様々な変わった〇〇ドンをしてきたけど(フェンスドン、自販機ドン…etc.)東コーチが割とガチな正統派ドンしてきてビビった。
これが大人の本気壁ドン…(違う)
一応凛は選手なんだからもうちょっと優しくしてあげて!!
ずっと思ってたけど東コーチの怒鳴り声めっちゃ怖いわ。東コーチが怒鳴り散らかすたびに心臓ビクってなる。(やたらと声デカかった体育教師思い出す)
でも東コーチの発言はガツンとくるものがあった。
遙を探しに走り回る凛。(恋愛ドラマかな?)
そうだね凛って今まで散々周囲振り回してきたもんね!
思う存分反省して成長していけばいいんだよ…
自分陰キャだからナイトプールなんて行ったことないんだけど、コースロープとか飛び込み台ってあるもんなの?あんながっつり泳げるもんなの?
さすが「Free!」、一緒に泳ぐことで解決。
やっぱりオレ達の「Free!」はこうでなきゃな!!
誰かが病んだらとりま一緒に泳げば解決!!
俺は俺なんだ
↓前半の感想で私はこんなことを書いたのだけど
遙が「真琴は真琴だろ」って言ったように真琴も「ハルはハルだよ」って言ってくれてたら何かが違ったのだろうか。
実は既に「ハルちゃんはハルちゃん」と、子供時代に真琴が遙に言ってたのか!!!!(感動)
真琴って本当に誰よりも遙のこと理解してるなぁ。
遙が一番求めていることを肌感覚で察して対応できるなんて、もう夫婦やん?
そして今、誰かからではなく遙自身が「お前はお前だ。俺は俺なんだ」と自分に向けて伝えるシーンは号泣した。
なんだあのエモい演出は。泣くだろうが。
強くなったな遙……
キヨ兄
東コーチとミハイル、そしてキヨ兄の回想。
キヨ兄って楓のいとこだったのね。終盤でやっと明かされた。
確かに苗字違うもんな。(CV置鮎龍太郎の破壊力がやばい)
今回FS後編でキヨ兄がどんな人だったかを初めてちゃんと認識できたけど、
なんとなく雰囲気が真琴っぽいな?
遙にとっての真琴が、東コーチにとってのキヨ兄?
でもキヨ兄は事故死。
遙がもし真琴を失ったら、もしかしたら東コーチみたいに水泳選手辞めて「すべて捨てろ」とか言っちゃう人間になってたのかもしれない。
キヨ兄に関して情報量少なすぎるし、もっとこの3人の話が見たい!!!
お願いします!!!
体力を消耗しすぎる遙
フリー個人でまさかの棄権?????って思ったけど、その後の展開でなるほどって思った。
今の遙の状況を考えると個人でメダル取ってるところよりもリレーの方が断然似合うもん。
遙にジャージかけてあげる楓にトゥンク…ってなった。
お前結構優しいやつやん(不良が捨て猫拾ってる、みたいなやつ)
でも宗介に「変な真似すんじゃねーぞ」って言われててあまりに可哀想だった。
感動のリレー
なんか唐突にリレーの話になった。
前編とか今までリレーの話全然出てこなかったのに、なんか急にリレーの話になってついていくのに必死だった。
ここらへんは、尺足りない感がひしひしと伝わったな。
予選と決勝でメンバーを変えて出場?????
そんなのアリなのか???
リレーメンバーがどういうシステムで決まってるのか知らんけど、
とりあえず「もしかしたら今回リレーを泳げたかもしれないモブ達」が可哀想…(いやモブ達も嬉しそうだったけど内心は分からんし)
でもまぁ細けぇことはいいんだよ!!
これはFree!なんだから、そこにツッコんだら負けだ。
【🎥劇場版 Free!-the Final Stroke- 後編 公開中!】
— 「Free!」シリーズ公式 (@iwatobi_sc) 2022年5月1日
クライマックスビジュアル公開
──400m先の未来へ
▼上映劇場一覧https://t.co/uN9D2IgoTf#Free_Final pic.twitter.com/WRRR7AbJUy
予選は日和・郁弥・夏也・楓
決勝は宗介・郁弥・凛・遙
今回、Free!ファンが待ち焦がれていたであろう世界の舞台で宗介が泳ぐことが実現したのは感慨深かった。
楓は水泳始めたキッカケだった日和と泳げたし、桐嶋兄弟も一緒に泳げたし、遙と凛もまた一緒にリレー泳げたし、郁弥もヒーローである遙とまた泳げたし…
あそこは今作で一番熱かった。
あれはあのメンバーだけで泳いだのではなくて、応援席にいる子達の気持ちも含めて、みんなの気持ちがひとつになって全員で泳ぎ切った400mだった。
あの楓までミサンガつけてるのいいよね。
渚に「きんちゃんお願い♪」って言われて渋々つけたんだろうなと安易に想像できる。
みんなでリレーを泳いだ中、旭だけハブられてるの辛かった…
どうしてだよ!!
旭の扱いもうちょっとどうにかできんかったのか。
でもきっとアテネ大会で泳いでくれると信じてるから…(涙)
「Free!」って天才ばっかり登場してるけど、その中でも旭ってすごく凡人的なポジションだよね。
周りが天才ばかりなだけでかなり実力者のはずだし、人望があって明るい良い子で、旭も選手として相当すごいはずなんだけど。
ラストで就活のことをお姉さんにポロッと零してたし、ものすごく共感できるキャラ。
就活しようか考えてたけど、まだ泳ぎたいという意志があるのは嬉しかった。
旭が大会で泳いでるところ観るまでは死ねない。
エンディング
エンドロール、歴代のキービジュアルやキャラソンジャケ、雑誌の表紙などの版権絵で「この曲何回も聴いたな」とか「この表紙の雑誌持ってる!」とか
「Free!」との今までの思い出を振り返って泣いた。
京都アニメーションの歴史と私達の今までの人生がリンクして光り輝き、9年間のたくさんの楽しかった思い出がそこに詰まっている…ありがとうFree!…
まさかエンディング後もこんなガッツリ続きあるとは。
ハンガリー!!??
聖地がまた増えたな??聖地巡礼オタクは大変…
鳥取、大阪、京都、東京、オーストラリア、ハンガリー←New!
凛が愛一郎に「不良」とか言ってたけど、お前1期のこともう忘れたのか?
誰よりもガラ悪かったぞ?(怒鳴りながらゴミ箱蹴っ飛ばしてたよね懐かしい)
踏切オマージュ、タイムカプセル、最後の遙の台詞…
すべてが最高すぎて号泣。
もうずっと泣いてた。最後だからって泣かせすぎ…
今年観た映画の中で間違いなく一番の作品だった。
ただの人
ずっと遙の中で囚われてきた「ただの人」問題。
後編の途中でおそらく既に遙は二十歳を迎えていた。
結果、何も捨てずに、ただの人にもならないまま、遙は真っ直ぐに未来を見つめて泳ぎ続けている。
遙の出した答えが、本当の意味ですべてから解放された“フリー”で、その純真さと夢への尽きない欲望が最高に“七瀬遙”を感じられて泣いた。
他に気になったところ
・夏也先輩と尚先輩ナチュラルに水族館デートしてて笑った。
真琴と凛の時も思ったけど「男2人で行くところか?」という疑問は置いといて、みんな仲良すぎるし自然と水を求めすぎやろ
・渚・怜・愛の進路先、「そこか〜〜!!!」ってなった。
渚と怜が違う大学なの寂しいし、怜と愛・渚と楓が同じ大学なの予想外すぎた。
渚のコミュ力恐ろしい…。渚→楓の呼び方「きんちゃん」だった。「かえちゃん」じゃねぇのかよ(先輩だから?)
・お守り、「安心」と「安全」をどうやったら間違えるんだwwww これ何年生の時の話?
・子供時代だけど、みんなお互い苗字呼びって結構レアやな?(七瀬とか葉月くんとか)
・メダルを江ちゃんにかけてあげる凛、最高のお兄ちゃんすぎてキュンときた…
松岡兄妹尊い…(こんなに仲良い兄妹珍しいなって思うけど、凛ってずっと海外でホームステイしてたし思春期に離ればなれで暮らしてたからこの2人こんな仲良いのかなって思う)
・夜遅くまでみんなのミサンガ編んでる渚と怜可愛すぎ
・そういえば前編の凛のミサンガ、最後まで未回収だったから特に意味なかったのかな?
・合同練習で遙と凛が喧嘩してるの、どんな内容で喧嘩してたんだろう。
今回音楽流して台詞なしのシーン多かったな。そこ見せろや
・いきなりヘリコプターとか、こんなベタベタな金持ち設定久々に見たけど歩ちゃんって今までそういう描写あった?この子何者??
・遙も楓もアルベルトに普通に日本語で喋ってるけど通じてんの?
もしかして前編と後編の間にアルベルト日本語習得したの?
・「体力には自信がある」の郁弥の顔の角度シャフ度みたいでなんか草
・「涙枯れた」とかほざいてた東コーチが号泣してるのも草だった。泣き方が完全に私と一緒
・ぶっ倒れる遙にみんながが一斉に駆け寄るシーンじわじわきた。スタッフ仕事しろ
・今回、全員「絶対ハルを守るマン」になってて、こんな頼もしい仲間がいる中で大好きな水泳ができる遙って幸せ者だよな。
・御子柴先輩の「上手くなったな松岡」がジーンときた。最高の先輩!
・宗介と貴澄、隣のベンチ空いてるのになぜ地べたに座ってるのか謎すぎ。ケツ汚れるぞ
・世界大会まで出てるのに遙の両親が一切登場しないの不穏すぎたけど、おばあちゃんが今回で初顔出し登場は嬉しかったな。
もっと見たいところ
・で、江ちゃんの夢は?
・東、ミハイル、キヨ兄の過去話もっとプリーズ
・楓が水泳始めたキッカケが日和なの、日和は知ってるの?日和はずっと郁弥しか見てこなかった子だから多分まだ知らないだろうし、そこらへん掘り下げてお願い
・なんとしてでも旭が世界大会でリレー泳ぐところを見たい
・フリー個人でメダル取る遙も見たい
・アルベルトのことももっと掘り下げてほしい(あのネルフみたいなところで喋ってたパトロンじいさんはなんであんな歪んだ人格なの?過去に何かあった?)
まとめ
寂しいはずなのに寂しくない。
遙達はこれからもずっと泳いでるんだろうな、と感じさせる終わり方だったのが本当によかった。
凛・郁弥は銅メダルだったし、まだまだこれからも上を目指すでしょうね。
遙ももちろん、ずっとずっと上を目指して泳ぎ続けるだろうし、アルベルトともまた競うでしょう。
その傍には真琴や尚先輩がついてサポートしてくれるだろうし、
渚や怜、愛一郎も世界大会出てほしいし、百太郎の進学先気になるし、岬くん達だって遙達に憧れてもっと頑張るだろうし、岩鳶の子達だって新たに入ってくる後輩にバトンを受け渡して水泳部の想いはずっと受け継がれていくだろうし…
9年も続いた作品で、登場キャラもこんなに多くなったけど、誰一人欠けてほしくないくらい全員が愛おしい。
応援席にいるモブ達すら絶対に欠けてほしくない。
もし一人でも欠けたらこの最高の景色は見れなかったに違いない。
終盤で突然出てきた謎の女の子、「遙の母親!?」って思ったけど確かあんな髪型じゃなかったし、
じゃあ誰…?あれはオレ達(視聴者)!???
「Free!」に、そして七瀬遙に心動かされてきた我々の象徴?
そりゃあ「Free!の世界に行ってみたい!」と何度も思ったことはあったけど、こんな夢まで叶えてくれた京都アニメーションさんには感謝してもしきれない。
しかも超絶美少女だった本当にありがとう。
気づいたら、1期放送から9年も経ってるんだよな…
そりゃあうちらも歳とるし、考え方とかこの先の将来のこととか1期のあの頃と全然違うだろうよ。
視聴者である私達も、どこか遙達と一緒に泳いできた感覚がある。
そんな素敵なアニメに出会えて、本当に嬉しい。
実は京都アニメーションの凄惨な事件があってから、思い出しては泣きを定期的に繰り返してきた自分には、FS前編を観に行く勇気がどうしてももてなくて、結局観に行けなかった。(あと裏切りの紅蓮華があったのもデカい。あれがなかったらギリ観に行けてたかもしれん)
「Free!」は私にとってかなり思い入れのあるアニメで、大好きだからこそ観れなくて…というのを今までずっと引きずってきた。
でもこのFS後編を映画館で観て、「京都アニメーションはたくさんの人の想いを受け継いで、これからも最高のアニメを作り続けていく」という強いメッセージを感じたし
「Free!」はここで完結だけど、遙達の物語もずっと続いていくということが示唆されていて
心の底から、劇場で観て本当によかったと思った。
本当にここで終わっちゃうの???
続き作ろうと思ったらいくらでも作れるような終わり方だったやん?
楓・キヨ兄・東コーチ関連の話とか、アルベルトのこととか、旭の将来とか気になること多すぎるから、いつか続編をお願いします!!!